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ほんとに雑記帳です。
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「 静岡大は5日、大学院工学研究科(修士課程)入学試験でミスがあったと発表した。機械工学専攻の英語の試験で、正解が印刷された問題用紙を受験生58人全員に配布した。入試問題を作成、準備した教員らのチェックが不十分だったとして、同大は同日の合格発表に合わせてミスを陳謝する書面を掲示した。
入試は8月19日に浜松市中区の同大浜松キャンパスで行った。英語の試験は問題用紙に解答を書き込む方式で、試験時間は60分。ミスは試験開始直後に受験生の指摘で分かった。直ちに回収して、電気電子工学専攻の90分用の英語の試験を代替して実施した。
同大は「もともと60分に見合った試験を実施しておらず、適正な点数を付けるのは難しい。他の試験科目の結果と比べて、英語の試験に限っての受験生間の有意な差もなかった」(同大)として、最終的に英語は全員満点とした。入試の合格者は51人だった。
同大によると、試験問題を作成した教員が問題用紙そのものと、採点に使う解答例付きの問題用紙とを区別せずに機械工学専攻長に提出。同専攻長は十分確認しないまま、解答例付きの問題用紙を印刷する指示を出したという。
県庁で会見した山本義彦副学長は「パソコンで問題を作成すると判別しにくい」と釈明する一方、「チェックが至らず、論外の誤り。受験生に多大な迷惑を掛けた」と陳謝した」(9月6日 静岡新聞)


「 静大によると、試験の準備段階で専攻科長や問題作成者が確認を誤り、解答を人数分コピーしたのが原因。試験終了後、学長をトップとする緊急対策委員会で協議し、全員を一律満点としても順位は変わらないと判断した。

山本義彦副学長は「専攻科長らの処分を検討し、再発防止を徹底する」と陳謝した」(9月6日 中日新聞)
 


静岡大学の「平成21年度大学院工学研究科修士課程学生募集要項」を読んでみると、機械工学専攻の募集人員は70名だが、4つの選抜方法にその定員が配分されている。それは、
1.一般選抜(4.と5.を含み35人)
2.一般選抜(平成20年10月期入学)(若干名)
3.自己推薦型特別選抜(35人)
4.社会人特別選抜(若干名)
5.外国人留学生特別選抜(若干名)
となっている。


このうち、3.自己推薦型特別選抜(35人)については、平成20年7月11日にすでに、合格発表がなされている。これは、入学願書、成績証明書、自己推薦書、面接試験によって合否を判定するというものである。機械工学に関する学識がなくても、意欲があれば入学させるというものだそうだ。実際には、静岡大学工学部機械工学科の成績優秀者が利用する方法なのだろう。


また、5.外国人留学生特別選抜(若干名)については、試験は、平成20年12月19日となっており、まだ行われていない。


4.社会人特別選抜(若干名)については、8月19日に英語の試験、20日に面接試験があるが、平成20年9月5日付「平成21年度静岡大学大学院工学研究科(修士課程)入学試験「英語」におけるミスについて」の「4.選抜方法」には、「学力試験(数学、英語、専門科目)」とあるので社会人選抜は入っていないことになる。


すると、選抜方法のうち、1.一般選抜(4.と5.を含み35人)と2.一般選抜(平成20年10月期入学)(若干名)で58人が受験し、51人が合格しているのである。35人と若干名を募集した結果、51人が合格したということは、少なくとも、16人もの人数を「若干名」と表現していることになる。しかも、この場合、外国人留学生は一人も入学できないとした場合の話だ。


募集人員35人(選抜方法1.2.4.5.の合計)に対して16人は、45.7パーセントに相当する。これが若干名なのだろうか?どうもえらくずさんな気がする。


しかも、静岡大学の上記文書によると、
「10.ミスへの対応
(1)受験者からの指摘後、直ちに全員の試験問題用紙を回収した。
(2)代替試験問題(同時刻に実施の他専攻のもの:90分用)について、出題担当者による事前点検を行い、内容が適切と判断し使用することを決めた。
(3)試験問題を準備し、試験時間を36分遅らせて再開、試験時間60分間とした。
(4)受験者に不利にならない対応が必要なことを勘案し、従来の合否ラインと同等の合格レベルを維持し、その上で受験者全員の英語の得点を満点(100点)とした。」(下線部は原文どおり)
 

(2)で「出題担当者による事前点検を行い、内容が適切と判断し」とあるが、「研究科長の判断で、電気電子工学専攻用の英語問題を30分遅れで再配布した」(9月6日 中日新聞)とある。


じつは、静岡大学大学院工学研究科には,4つの専攻(機械工学、電気電子工学、物質工学、システム工学)があり、このうち、物質工学専攻は、英語の試験が午前中に終了しており、システム工学専攻は、英語の筆記試験はなく、代わりにTOEICのスコアを利用している。


したがって、機械工学専攻が16:30~17:30に予定していた英語の試験は、すでに30分前の16:00に開始されていた電気電子専攻の試験問題を利用したのである。


「10.ミスへの対応(4)」に「従来の合否ラインと同等の合格レベルを維持し」とあるのは、おそらく、合格最低点は変更しなかった、ということであろう。すると、英語で実際にはとても100点を取ることができない人にとっては、「下駄を履かせてもらった」ことになる。


「他の試験科目の結果と比べて、英語の試験に限っての受験生間の有意な差もなかった」(同大)」(9月6日 静岡新聞)とあるが、それはそうだろう。


なぜなら、


1.静岡大学大学院工学研究科機械工学専攻の英語の試験は、「英語で書かれた科学論文の読解力、作文力等の外国語運用能力を評価」(静岡大学「平成21年度大学院工学研究科修士課程学生募集要項」P.10)とあるから、出題は、科学論文からの引用である可能性が高い。


実際、いろいろな国立大学の大学院の入試問題を取り寄せてみたが、たいていそうなっている。すると、機械工学専攻の受験者は、突如、電気電子工学の英語の論文を読まされたということになるだろう。


論文は書き方が決まっているから、文学作品より表現は平易だ。しかし、論文の内容は理解しにくい。おまけに、専門用語は英語でなじみのないものばかりだ。


これで、有意な差が出ないのは当たり前だろう。


2.90分用の英語の試験を60分で解答させているのである。これで、有意な差が出るのだろうか?


3.さらに静岡大学では、TOEICスコアが650点(TOEFL522点)以上の受験者には、英語の学力試験を免除している。ということは、実際に試験を受けたのはそれ以下の語学力の人間に限られている。これで有意な差が出るのだろうか?


つまり、「電気電子工学専攻の90分用の英語の試験を代替して実施した。」時点で、「有意な差が出ない」ことは、明らかだったのだ。これでは、試験免除と何も変わらない。


ちなみにTOEIC650点レベルとは、国際ビジネスコミュニケーション協会(TOEICを運営)会長スコアであり、英検2級と同等だそうである。


伊藤忠商事の大卒入社レベルは700点だそうだが、大卒新入社員の平均は、450点(海外経験なし)。(TOEICレベルについては、eigoTown.com様より引用)


工学研究科の受験生は、ふつうの大卒より勉強しているだろうし、英語の論文も散々読んでいるだろう。ということは、受験生は、おそらTOEIC450点以上650点以下の語学力の人間にはじめから限定されているのである。


さらにひどいのは、今後の対応だ。平成20年9月5日付「平成21年度静岡大学大学院工学研究科(修士課程)入学試験「英語」におけるミスについて」によると、

「11.今後の対応
(1)入試ミスの再発防止に全力を尽くす。
(2)工学研究科として、教育研究の一層の充実を図る」とある。


「今後の対応」とは、「入試ミスの再発防止に全力を尽くす」ことであるから、今後の対応をどうするか全く書かれていないのと一緒である。


「入試ミスの再発防止策は何か?」と聞かれて、「ミスをしないようにします」と答えるのは馬鹿な人間以外あり得ない。



入試ミスの防止策とは、たとえば、問題作成者は、試験問題と採点用の解答用紙を別々に専攻科長に提出する。「別々に」とは、「色違いの封筒に入れる」とか、「採点用解答用紙」は赤ペンで大きく注意書きをするとか、「採点用解答用紙」のみは試験終了後に専攻科長に提出する、というもののことをいうのである。


また、「(2)工学研究科として、教育研究の一層の充実を図る」は、「入試ミス」があろうがなかろうが当たり前のことではないのか?


静岡大学は、入試ミスがないと「教育研究の一層の充実を図る」ことはしないのだろうか?


これほどたるんでいるとは、やはり大学間競争の激化というのは、ウソと言わざるを得ないだろう。全然、緊張感がない。文部科学省はもっともっと競争を激化するようにした方がいいと思う。それで、ダメな大学は廃止していいのだ。


最後に、静岡大学がいかにすごい人材を輩出してきたか、列挙しておきたい。偉大な先輩たちに恥ずかしくないのか?(静岡大学HP「世界に羽ばたく静大工学部から生まれた技術者たち」より)


・テレビの父・高柳健次郎
浜松高等工業学校(現・静岡大学工学部)で1926年(大正5年)12月、世界 で初めてのテレビ実験を行なった。

・低公害エンジン「CVCCエンジン」・当時の専務 河島喜好(本田技研元  社長)、プロジェクトリーダー久米是志(本田技研元社長)

・世界最高峰レースマン島44レース制覇・河島喜好(本田技研元社長)、
久米是志(本田技研元社長)

・F1エンジンの設計者 新村公男(本田技研)

・名車スカイライン・榊原雄二(プリンス自動車工業)

・純国産ロケット・姿勢制御の開発 小島雅夫(日本航空電子)

・トヨタ2000GTを手がけた技術者 安川力(ヤマハ発動機)

・南崎邦夫(元石川島播磨重工業)

・HSプロジェクトリーダー高野鎮雄(日本ビクター元副社長)

・クオーツ時計・藤田欣司、坂本求吉、下平忠良(元セイコー)

・実験施設カミオカンデの世界最大の光電子増倍管の制作 
晝馬輝夫(浜松ホトニクス社長) 、鈴木賢次(浜松ホトニクス)

・AIBOの名付け親 大槻正(ソニー)




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